産後に気分が落ち込んだり理由もなく涙が出たりすると、産後うつかもしれない…と心配になってしまいますよね。
この記事では、産後うつの症状や簡単にできるセルフチェックの方法を紹介します。
セルフチェックで早めに産後うつのサインに気づき、あなたと赤ちゃんの笑顔を守るために早めに病院や専門家に相談しましょう。
産後うつの症状
産後うつの症状として、以下のようなものがあります。
・気分が沈む
・ものごとへの興味がなくなる
・楽しいと感じていたことが楽しくなくなる
参考:産後のメンタル不調は病院へ|症状チェックで知る受診の目安と相談先 – famitasu(ファミタス)
このような症状を1日中感じる状態が2週間以上続くときは、産後うつの可能性が高いと考えられるでしょう。
一方で、気持ちの落ち込みが短時間であり、ほかの時間は趣味や余暇時間を楽しんだり育児に取り組んだりできるようであれば、産後うつの可能性は低いとされています。[1]
産後の気分の不安定さやマタニティブルーズについて知りたいときは、こちらの記事をご覧ください。
産後うつのセルフチェック
自分の状態を知るために、うつ状態のセルフチェックをしましょう。
以下2つの質問に「はい」か「いいえ」で回答してください。[1]
1.この1か月間、気分が沈んだり、憂うつな気持ちになったりすること がよくありましたか
2.この1か月間、どうも物ごとに対して興味がわかない、あるいは心から楽しめない感じがよくありましたか
引用:厚生労働省
どちらか(または両方)に「はい」と回答した場合は、うつ状態の可能性が高いと考えられます。
早めに精神科や心療内科、出産した病院などに相談しましょう。
また、1か月健診や家庭訪問などで使用される産後うつのセルフチェックとして「エジンバラ産後うつ病質問票」があります。
エジンバラ産後うつ病質問票とは、10問の質問に答えることで産後うつの可能性や程度を判定できる検査です。
エジンバラ産後うつ病質問票については、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
産後うつになりやすい人の特徴
産後うつになりやすい人の特徴として、以下が挙げられます。[1]
・初めての出産である
・妊娠中にうつ状態であった
・精神疾患にかかったことがある
・サポートを受ける環境がなく孤立している
・大きなストレスイベント(離婚、死別など)を経験した
産後は誰もが産後うつになる可能性がありますが、孤立しやすい環境にある人や精神疾患の経験がある人はとくに注意が必要です。
こちらの記事を参考にしながら、困ったときにすぐに相談できる場所を知っておきましょう。
産後うつかも?と思ったら
産後うつかもしれない…と思ったときは、ひとりで抱え込まずに周囲に相談することが大切です。
産後うつが重症化すると、育児に手が回らず子どもの発育や発達に影響したり、虐待につながるリスクが高まったりします。
ひとりで悩まず、精神科や心療内科、出産した産婦人科などの医療機関に相談しましょう。
なんとなく病院に行きづらい…というときは、子ども家庭庁が実施している親子のための相談LINEや日本助産師会による相談窓口が利用できます。
famitasuのオンラインカウンセリングでは、オンラインやチャットを通してご自宅からの相談が可能です。
あなたが相談しやすい方法に合わせて、気軽な気持ちで周囲を頼りましょう。
産後うつのセルフチェックで産後うつを予防しよう
産後うつでは、気持ちの落ち込みやものごとを楽しめないなどの症状が現れます。
産後うつが重症化すると子どもの発育や発達に影響したり、虐待につながったりするリスクがあるため、悩みをひとりで抱え込まないことが大切です。
記事を読んで産後うつの症状に心当たりがあったり、セルフチェックで産後うつの可能性があったりしたときは、早めに医療機関を受診しましょう。
医療機関を受診しづらいときは、famitasuのオンラインカウンセリングをご利用ください。
あなたのどのようなお悩みにも専門家が寄り添い、一緒に気持ちをラクにするお手伝いをさせていただきます。
参考資料
[1]厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000520616.pdf
第5章 養育者のメンタルヘルス
2.乳幼児健康診査で特に注意すべき2つのメンタルヘルス不調
1)産後うつ
[2]厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000520616.pdf
第5章 養育者のメンタルヘルス
2.乳幼児健康診査で特に注意すべき2つのメンタルヘルス不調
1)産後うつ
(1)うつ病の見立てに有効なスクリーニング
図5-2 うつ病に関する二質問法(うつのスクリーニング)