お店にもネットにも、たくさんの種類のおもちゃがあります。カラフルなもの、木製のものなど、それぞれのおもちゃから、子どもたちに楽しく遊んで欲しいという、制作者の思いが感じられます。
お店に並んでいるおもちゃから選ぶのも楽しいですが、たまには手作りするのも楽しいですよ。
まだ作ったことがなければ、作ってみませんか⁉️
手作りおもちゃにも、手の込んだものから比較的簡単に作れるものまで、いろいろあります。
いいところは、なんといってもあたたかさ。我が子に遊んで欲しい、一緒に遊びたいという、おうちの方の気持ちがこもっています。
今回は、子どもの発達段階に応じて、工作や制作が苦手な方でも作りやすいような、シンプルなおもちゃをご紹介します。
家にあるもので作れば、材料費がかかりません。空き箱や広告を使えば、リサイクルにもなりますね。
子どもが誤って飲み込むことのないように、小さい部品は使わず、また、踏んだりぶつけても痛くない材料を選びました。
年齢があがると細かな作業ができるようになるので、お子さんだけでおもちゃを作れるようになります。
コツがいるところは、手伝ったり、一緒に作ったりして、作る工程も親子で楽しみましょう!
0歳児 ティッシュの空き箱+ハンカチで作る【ボックスハンカチ】
0歳児は、3-4か月のころに、少しの間、ものが握れるようになります。
6-7か月のころには、からだのそばにあるものを、手を伸ばしてつかむようになり、9-10か月になると、指で小さいものをつまむようになります。
1歳ぐらいになると、ティッシュペーパーを引き出せるようになっていて、気づいたら部屋にティッシュペーパーがたくさん、という経験をされた方も多いのではないでしょうか。
子どもは楽しくても大人は片づけるのが大変ですし、やめさせようとすると、ますますやりたがるので困りますよね。
そこで、ボックスティッシュの代わりになる、子どもが大好きなおもちゃを作ってみましょう。
名付けて【ボックスハンカチ】
材料と作り方を説明します。
材料
- ボックスティッシュの空き箱
- ハンカチ、バンダナなど数枚
※大きさや質感が違うものがあると変化も楽しめます
作り方
① ハンカチにアイロンをかける
※画像は、薄手のハンカチ、バンダナ、ガーゼのものにアイロンをかけたもの
ボックスティッシュは、箱の高さが低めのものが多く、ハンカチにシワがあるとかさが出て、箱に入れにくくなります。作業前にアイロンをかけることをおすすめします。
② ハンカチの角をひとつ結んで、つなげていく
③ ボックスティッシュの空き箱にハンカチを入れる
なるべく薄く畳むのがコツです。
④ つないだハンカチをボックスティッシュの空き箱に入れ終えたら、ハンカチを引き出せるように、ハンカチの角を少し箱から出す
④ 完成!
ハンカチを少し引っ張ると…このように、次々に出てきます
1歳児 フェルト+刺繡糸+綿で【やわらかフェルト】
積んだものを倒す、崩すことがメインだったゼロ歳ですが、1歳ごろからは、積むことができるようになります。
また、1歳半ごろになると、物を相手に投げられるようになります。
最初は、前ではなく後ろに飛んでしまうこともありますが、練習しているうちに、前に投げられるようになりますよ。
座ったまま、立ったままでも遊べるようになる1歳児には、触り心地のやさしいフェルトでおもちゃを作ってみましょう!
材料
- フェルト
フェルトは布と違い、端の始末が不要なので、扱いやすい素材です。 - 刺繡糸
- 刺繡針
刺繍針は、誤って指に刺しても痛くないですが、もし、指と爪の間に刺してしまうととても痛いので、気をつけてくださいね。 - まち針
- 糸切りばさみ
- 布切りばさみ なければ 紙切りばさみ
- 綿 少し
作り方
1歳児がつかめるような大きさの、6センチ四方のフェルトを用意しました。何色かあると楽しいですね。
通常の刺繡では2本取りが多いですが、フェルトのまわりをかがるので、4本でも大丈夫です。
※あとから綿を詰めるので、4センチくらいの開口部を残しておきます。
一度に詰めるのではなく、少しずつ詰めましょう。詰めすぎると子どもがつかめないかもしれないので、薄めになるよう綿の量を加減します。
刺繡糸の結び目は、表に出ないよう、フェルトの内側に隠します。
2歳児 広告や折り紙+テープ、マスキングテープで作る【折り紙ボール】
子どもだけでも作れる、一緒に作ろう!
2歳ごろには、手の機能も発達し、細かい動きができるようになります。
そこで、子どもだけでも作れるおもちゃを考えました。
ハサミは使いませんが、紙で手を切ることがあるので、気をつけて見てあげましょう。
この紙ボールは、いくつあっても楽しく遊べます。
いろんな色で作ってみましょう。
材料
- 広告、または折り紙
- テープ、またはマスキングテープ
- あれば、ティッシュや綿
作り方
折り紙より、一回り二回り大きくても大丈夫です。
丸めるとき、紙の角ができないように注意して、角は折りこみます。
角があると、ケガにつながる可能性があるので、よく注意してください。
そのまま丸めてもいいし、中にティッシュや綿を少し丸めたものを入れて丸めてみても、少しですが、違う感触のボールができます。
もし破れても、何度も直せるのが手作りおもちゃのいいところ
違う折り紙で作り直してもいいですね。
3歳児 折り紙+リボン(+ペン、シール)で【折り紙メダル】
一緒に作ろう!
色や形がわかるようになる3歳では、ひとりでやりたがることも増えてきます。できることが増えると、成長が感じられて、子どもも親もうれしいですよね。
そこで、折り紙で作れるメダルを考えました。
白い部分に名前やメッセージを書いてもいいですし、好きなシールを貼ったり、子どもがお絵描きをしたりもできます。
このメダルは、低学年になっても、もらえるとうれしいものです。誕生日や母の日、父の日のプレゼントとしても喜ばれますし、ママ友の集まりでは、ネームプレート代わりにも使えます。
子どもだけでも作れる簡単な工程ですが、角がズレないように合わせるなど、細かな作業はまだ難しいです。
手こずりそうなところは、一緒にやりましょう。
リボンをつけたあとは、首に巻きついたり、何かに引っかけないように気をつけて、よく見てあげてくださいね。
材料
- 折り紙
- リボン
- リボンを留めるテープ
- あればシール、ペン
作り方
- 折り紙をメダルの形に折っていく
2. メダルの裏に、リボンをテープで留めて、完成!
3. 名前を書いたり、好きなシールを貼ったりして、好きなように飾りましょう!
4歳児 折り紙(+ペン、シール)で作る【パクパク】
子どもだけでも作れる、一緒に作ろう!
4歳になるとだいぶ手先が器用になります。
三角や四角に折ることは、3歳のころに比べると上手に折れるようになり、折り紙が好きな子どもは、いろんな作品を作るようになるでしょう。
ここでご紹介するのは、小学校低学年の子どもたちも大好きな【パクパク】です。
最後のところはコツが要るので、少し手伝いが必要になると思います。
パクパクが作れたら、好きな絵を描いたり、シールを貼ったりすると、自分だけのパクパクができますね。
材料
- 折り紙
- あればペン、シールなど
作り方
14. 完成!
好きな絵を描いたり、シールを貼ったりすると、自分だけのパクパクができますね。
5歳児 紙コップ+広告や折り紙+テープ、マスキングテープを使って
【紙コップでキャッチ】
子どもだけでも作れる!
5歳になると、運動神経が発達してくるので、紙コップで小さなボールをキャッチするなど、少し練習すればできるようになるでしょう。
2歳児のおもちゃで紹介した紙ボールは、もう子どもだけで作れるようになっています。
紙コップやプラスチックコップが余っていれば、おもちゃになります。絵を描いたり、シールを貼ったりして、自分のものとわかるようにすれば、友だちのものと間違えることはありません。
このおもちゃは外でも遊べますし、雨の日の室内遊びにもぴったりです。
ボールをキャッチするときは周りに人がいることに気づかないかもしれないので、広いところで遊ぶことと、ぶつかってケガをしないよう、気をつけて見てあげてくださいね。
材料
- 紙コップまたはプラスチックコップ
- 広告または折り紙
- テープまたはマスキングテープ
- あればペン、シールなど
作り方
装飾はしなくてもよいが、お友だちのものと間違えないよう、名前を書いておくとよいでしょう。
ボールをキャッチすることに夢中になり、お友だちにぶつからないよう、よく気をつけて遊びましょう。
手作りおもちゃでたくさん遊ぼう
ゼロ歳児から5歳児までの、発達段階に応じた手作りおもちゃを紹介しました。
作ってみたい、遊んでみたい、うちの子が好きそう、といったおもちゃはありましたか?
「制作が苦手!」と思っている方にも作りやすい、身近にある材料でできるおもちゃを考えました。
こちらを参考に、お子さんとの楽しい時間を過ごしてくださいね。