産後に頼れる人が少なく、ひとりで乗り切れるか不安になっていませんか。
初めての出産は産後の大変さを想像しづらかったり、助けを求める先がわからなかったりして不安を抱えやすいものです。
身近に頼れる人がいないときは、妊娠中から生活や育児などを支えてくれる相談先を確保することが大切です。
この記事では、頼れる人がいない状況で起こりやすいこころの変化や、支えになる相談先について紹介します。
妊娠中に頼れる人がいないと産後うつになりやすい
妊娠中に頼れる人がいないと、産後うつのリスクが高まるとされています。
東京都医学総合研究所では、妊娠中に困ったときに頼れる人が4人以上いる場合は、産後のうつ症状が大きく軽減されることが示されました。[1]
とくに25歳以下の若い初産婦さんでは、産後のうつ症状を大きく減らすために6人以上の支えが必要とされています。
若い妊婦さんは子育ての相談相手が限られていたり、仕事やお金の面で不安を抱えたりしやすく、助けを求めにくい状況に置かれやすいのです。
ただ、実際に6人以上の支えを確保できた若い妊婦さんは2割にとどまり、多くの人が十分な支援を得られていませんでした。[1]
頼れる人とは、家族や友人だけを指すものではありません。
助産師や保健師、オンライン相談など、専門職を含めた相談先を確保することで、産後の不安や負担の軽減が可能です。
産後に頼れる人がいないときに起きやすいこころの変化
産後に頼れる人がいないと、以下のようなこころの変化が起きやすくなります。
自責感が強まりやすい
産後は、心身の回復が追いつかないまま育児が始まり、睡眠不足や疲労が重なりやすい時期です。
支えが不足していると、赤ちゃんのお世話がうまくできないのは自分のせいだと感じやすくなります。
これは産後うつでみられやすい思考パターンのひとつであり、決して珍しいことではありません。
ひとりで抱え込む前に、相談できる相手を持つことが大切です。
気持ちの揺れが大きくなる
頼れる人がいない環境では、気持ちの揺れが大きくなることがあります。
些細なことで涙が出たり、周囲と比べて落ち込んだりすることもあるでしょう。
産後はホルモンバランスの変化や寝不足などでこころが不安定になりやすい時期のため、自分を責める必要はありません。
つらさをひとりで抱え込むと産後うつのリスクが高まるため、サポートを得ながら心身を休ませる時間を作りましょう。
回復が遅れやすい
頼れる人が少ない環境では、産後のこころの回復が遅れやすい傾向があります。
育児中は気持ちを受け止めてくれる相手がいると、不安や抑うつが軽減されやすいことがわかっています。[2]
そのため、悩みを相談できる相手が不足すると、つらさを抱え込んだまま日々を過ごしやすくなり、気分の落ち込みが長引きやすいのです。
身近な人に相談できないときは、地域の保健師やオンラインカウンセリングなどの専門職を頼るのもひとつの方法です。
自分に合った相談先を探しながら、こころの負担を軽減しましょう。
産後に頼れる人がいないときの支えになる場所
産後に頼れる人がいないときは、以下の相談先を利用しましょう。
生活面で頼れる場所
産後は家事や育児の両立が難しくなりやすいため、生活面を支えてくれるサービスを活用しましょう。
- 宅食:買い物や調理の負担を減らす
- 家事代行:掃除や洗濯、作り置きなどを依頼できる
- ファミサポ:送迎や一時預かりを地域の協力会員が担う
生活面の負担が減るだけで、こころと身体の余裕を作り出すことができます。
育児について相談できる場所
身近に相談できる人がいないときは、以下のような相談先を利用しましょう。
- 助産師外来:授乳や体重、睡眠など育児について相談できる
- 地域の保健師:発達や予防接種、地域制度について相談できる
育児情報はネットや育児書にあふれていますが、何が本当かわからず不安が大きくなることがあります。
専門職に相談することであなたに必要なことだけを教えてもらえるため、気持ちが落ち着きやすくなるでしょう。
こころの相談ができる場所
こころの悩みを相談できる場所として、以下が挙げられます。
- 子育て支援センター:気持ちや悩みを気軽に相談できる
- オンラインカウンセリング:自宅から専門家に相談できる
誰にも言えずにいた気持ちも、専門家には安心して話しやすいものです。
つらいときはひとりで抱えずに、相談できる場所を活用してみましょう。
産後に必要な支えはつくっていける
身近に頼れる人が少なくても、専門職への相談や身近なサービスを活用することで、必要な支えにつながることができます。
大切なのは、生活や育児、こころをそれぞれ支えてくれる役割を持つ相手や場所を確保しておくことです。
不安やつらさを誰かと共有したくなったときは、famitasuのオンラインカウンセリングをご利用ください。
産後特有の不安や孤立感について専門のカウンセラーが丁寧にお話をうかがいます。
参考資料
[1]東京都医学総合研究所
https://www.igakuken.or.jp/topics/2025/0627.html
[2]4歳児の母親の不安抑うつ症状と周囲の育児サポート状況との関連
https://www.jschild.med-all.net/Contents/private/cx3child/2015/007404/005/0506-0512.pdf











