「仕事も育児もちゃんとやりたいと思って頑張ってきたけれど、疲れがたまってしまってどうしたらいいかわからない」
育児に積極的に関わるなかで、こんな風に仕事と家庭のバランスに悩む男性は決して少なくありません。
頑張っているはずなのに疲れがたまり、どう対処すればよいのか戸惑っているパパも多いでしょう。
この記事では、仕事と育児の両立に疲れたパパに向けて、今日から取り入れられる5つの対処法をお伝えします。
仕事も育児も頑張る男性が「疲れた」と感じる理由
最近は、パパも育児や家事にしっかり関わる家庭が増えてきました。育休を取ってしっかり育児をこなしているパパもいるでしょう。一方で、仕事と育児の両立に疲れを感じている人も少なくありません。
理由のひとつは、ロールモデルの少なさです。
父親が積極的に育児に参加するのはごく最近。前例が少ないため、「どう関わればいいのか」「どこまでやればいいのか」の線引きが分からず、迷いや不安を感じやすくなります。
もうひとつの理由は、見えない負担を一人で抱えてしまうことです。
「ちゃんとやってるつもりなのに伝わらない」「頑張っているのにママから感謝されない」と感じるパパもいるでしょう。積み重なると、気づかないうちに疲れを感じてしまいます。
体験談から学ぶ疲れないための工夫についてはこちらの記事をご覧ください。
関連記事:仕事と育児で疲れた男性の本音|体験談から学ぶ疲れないための工夫3選
仕事と育児に疲れた男性が産後うつになることも
パパの育児参加が進んできた今、男性が産後うつになる問題も注目されています。[1]
気分の落ち込みや集中力の低下といった不調が2週間以上続き、生活に支障を感じる場合は産後うつの可能性もあります。
国の研究班が支援マニュアルを作成し、一部の自治体では支援の取り組みが始まっており、今後の広がりが期待されている分野です。
今日からできる!仕事と育児に疲れた男性の負担を軽くする5つの対処法
ここでは、疲れたパパの負担を軽減する方法を5つ紹介します。自分でできると感じたものから少しずつ取り入れてみませんか。
1. 完ぺき主義を手放す
「父親としてきちんと育児をすべき」そんなふうに考えて、自分を追い込みすぎていませんか?
家事や育児は仕事のように明確なゴールが定められていません。全てを完ぺきにこなそうと意気込むと途中で息切れしてしまいます。
疲れを感じているなら、まず完ぺき主義を手放してみましょう。
2. 家電や総菜を活用する
仕事から帰ってきた後、料理・片づけ・お風呂・寝かしつけなどさまざまなことをこなしているのではないでしょうか。
疲れを感じたら家電などを活用するのもおすすめです。たとえば、次のものがあります。
- 食洗機で時短
- 乾燥機付き洗濯機
- 自動掃除機
- 自動調理器
- 冷凍食品
- 総菜
家事の時間を減らすだけで疲れはぐっと和らぎますよ。
3. 1人の時間をつくる
「朝起きてすぐに仕事に出かけ、夜は子どもを寝かしつけてから眠りにつく」そんな毎日が続いているパパもいるでしょう。
そんなパパは、1日5分からでいいので意識的に何もしない時間を作ってみてください。
たとえば、朝、スマホを見ずにコーヒーを飲むことに集中してもいいでしょう。夜、ゆっくり湯船につかるのもおすすめです。
1人の時間は心身のリフレッシュにつながります。それ他の心の整え方については、関連記事を参考にしてください。
関連記事:心の整え方とは?パパやママが自分と子どもを大切にするための習慣
4. ママと情報を共有する
育児中の夫婦によく起こるのが、「ちゃんとやってるのに伝わらない」というモヤモヤです。
これを防ぐにはママとの情報共有がおすすめです。
普段LINEを活用している方は、家族用のグループLINEを作って現状の見える化に取り組んでみてはいかがでしょうか。
- 今日は子どもが昼寝をしなかった
- ご飯を食べなかったからおやつを控えてほしい
- おむつがもうすぐ切れそう
そんな情報を共有するとすれ違いがぐっと減ります。LINEのノート機能やピン留め機能を使えば、買い物リストも管理しやすくなります。
5.疲れたと言える場所を持つ
職場でも家でも「弱音を吐いてはいけない」と思い込んでいるパパは少なくありません。たとえば、次のような場所で「疲れた」と伝えてみませんか。
- 友人に話す
- SNS
- ファミタスのオンラインカウンセリング
どんな方法でも構いません。自分の気持ちを聞いてもらい頑張りを認めてもらえば、気持ちが軽くなりますよ。
仕事と育児の両立は大変。疲れたパパには工夫が必要!
仕事も育児も、真剣に向き合っているパパは既に十分頑張っています。疲れたときは、本記事を参考に手を抜くことや休むことなどの工夫を取り入れてみませんか。
ママと情報を共有するだけでなく、専門機関などの第三者の力も借りて大変な時期を乗り越えましょう。
参考文献
[1]NHK│父親も「産後うつ」に 国の研究班が支援マニュアルを作成
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250119/k10014697201000.html