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【公認心理師が解説】その「生きづらさ」はどこからくるのか?―アダルトチルドレンの問題―

2025 2/28
パパとママのこころの健康
2024年6月17日2025年2月28日

アダルトチルドレンという概念は、1980年代後半から日本でも知られるようになりました。

もともとはアルコール依存症の親のもとで育った子どもたちのことを指していましたが、日本では広く「機能不全家族」ととらえられています。

親との関係性の中でトラウマや、自己アイデンティティの不安定さ、「生きにくさ」を抱えてしまった人たちが「アダルトチルドレン」と呼ばれるようになりました。

それでは、アダルトチルドレンと呼ばれる人たちがどのように生まれ、育ち、回復していくのかについてお話しします。

参照:厚生白書(平成9年版)P22 児童虐待の現状

目次

アダルトチルドレンとは

アダルトチルドレンとは、もともとアメリカでは「アルコール依存症者の子どもたち」のことを表していました。

1969年に、マーガレット・コークが著した『忘れられた子どもたち』の中でアダルトチルドレンの概念が初めて書かれたとされています。

日本では、精神科医の斎藤学先生がこの概念を広くして、「機能不全家族の中で育った子どもたち」としました。

家族システムの危機や親との関係の中でのトラウマ、過度に「いい子」でいることを余儀なくされた経験などもこの概念の中に含まれるようになりました。

具体的に「機能不全家族」とは、虐待(身体的虐待、ネグレクト、性的虐待、心理的虐待)や親同士のDVを見せられ続けた、親が病気等を抱えていてほとんど親の役割を果たせなかったなどの家族を指します。

実際に日本では、「アルコール依存症者」に限らず、広く「機能不全家族」の子どもたち、そして、機能不全家族の中で育ってきた子どもが大人になって抱える「生きづらさ」に対しての治療方法は同じなのではないか、と考えられました。

そこから、日本で「アダルトチルドレン」の概念が広がってきたのです。

この概念が広がったことによって、カウンセリングや治療の場にもアダルトチルドレンが助けを求めてくることにもつながりました。

参照:斎藤学「毒親と子どもたち」

アダルトチルドレンの特徴

それでは、アダルトチルドレンにはどのような特徴があるのでしょうか。

広く「機能不全家族」の中で育ってきた子どもたちやそのまま大人になった人たちには共通の特徴がみられます。

これを、「感情的な特徴」「行動的な特徴」「社会的な特徴」に分けて説明します。

感情的な特徴

アダルトチルドレンは、自分が虐待されて育ってきたり、親から大切に育てられてこなかったなどの背景から、自分に対しての否定的なイメージを強く持っているとされています。

また、自分が粗末に扱われることに慣れてしまっているため、他人と関係をつくるときも、適切な距離感がわからず、混乱してしまうことがたびたびあるといわれます。

①自己否定感

アダルトチルドレンは、本来子ども時代に与えられるはずの愛情や安心感を得られていないため、大人になっても自己否定感を抱えています。

また、自尊心を保つのが難しく、自分に対して価値がないと感じることもあるとされています。

②トラウマにもとづく思考パターン

子どものときのトラウマにもとづいて物事をとらえるため、心理的な不調を抱えたり、抑うつ的になったり、人間関係に問題が生じやすいともいわれ、被害妄想が激しく、ときに攻撃的になることもあるといわれます。

これは、アダルトチルドレンが虐待を受けたことなどがフラッシュバックすることから起こるとも考えられます。

③他人との関係の難しさ

他人との適切な距離がとれず、よそよそしくなったり、依存的になることもあるとされます。

また、適切な自己表現、感情表現ができないこともあります。

これは、常に親などから不適切な扱いを受けてきたことから、適切な距離感をアダルトチルドレンが学習できなかったことから起こると考えられています。

行動的な特徴

アダルトチルドレンの行動的な特徴は、「自分ひとりでは自分の価値をはかれない」というところに起因しているとされ、過度に他人やものに依存してしまったり、依存先をなくさないようにストレスを自分でためこんでしまったり、ということが起こります。

①過度な依存性

自尊心の低さから、他者に依存しがちです。

自分の価値や存在意義を「他人に必要とされること」で測ろうとすることもあり、とても「承認欲求」が強いといわれます。

依存的な関係におちいりやすく、自立できなくなることもあります。

たとえば、依存先であった彼氏がいなくなり、ものに依存することも(アルコールなど)あります。

②ストレス過剰

アダルトチルドレンは、周囲の期待に過剰に応えようとし、ストレスを溜め込むことがあります。

また、自分自身を抑え込み過ぎて、自己否定的な考え方、感情コントロールの難しさが現れることもあります。

③攻撃的な性格

アダルトチルドレンは、被害妄想が激しく、攻撃的な性格になることがあるとされています。
(例:「どうせ私なんて……!」と投げやりになるなど)

また、自分を守るために攻撃的な態度をとることがあるともいわれています。(言い訳、自己防衛など)

これらは、アダルトチルドレンが自分を守ろうとして行っている行動ですが、実際に適切なコミュニケーションを学んでこなかったため、このような不適切な行動になってしまうと考えられています。

④人間関係の難しさ

アダルトチルドレンは親密な関係をなかなか築けず、適切な自己表現や感情表出ができないことがあります。

また、他者との信頼関係を築くことに苦労することがあります。

これらも、アダルトチルドレンがどうやって親密な関係を築くのか、適切な自己表現や感情表出のしかたを学んでこなかったために起こることだといえます。

社会的な特徴

アダルトチルドレンの社会的な特徴としては、依存的な性格が高じて「共依存※」の関係を結びやすく、そのことで相手の抱える問題を助長し、再び「機能不全家族」を繰り返すことがあります。

※共依存とは、特定の人間や関係性に過剰に依存している状態のことを指します。
(例)アルコール依存症の夫とそれを献身的に支える妻、暴力を振るう夫とそれでも離れられない妻、過保護な母親と引きこもり息子、など

①共依存の傾向

他者との関係で共依存的な特性を示すことがあり、自分を犠牲にして他者を支えようとする傾向があります。

このことによって、不適切な関係の夫婦、不適切な関係の親子ができあがってしまい、自分の生い立ちで経験してきた「機能不全家族」を再現してしまうことがあります。

②二次的な精神疾患のリスク

アダルトチルドレンは、日常生活に生きづらさを感じ、ストレスを溜め込むことからうつ病、不安障害、アルコール依存症などの二次的な精神疾患にかかりやすい傾向があります。

アダルトチルドレンになる要因

アダルトチルドレンという言葉はかなり広義のものになってしまいましたが、それでは具体的に、どんな家庭で育つとアダルトチルドレンになるのでしょうか。

アダルトチルドレンが生み出される要因になる家庭について、ご説明します。

虐待、ネグレクトなど、機能不全家族のもとで育つこと

虐待されて育ってきた子どもは、虐待から自分を守り、そこから逃れるために自分を抑圧し、大人を怒らせないよう無理に「いい子」を演じます。

それでも虐待は繰り返し起こり、子どもは無力感におそわれ、その結果、自己肯定感が下がったり、誰か依存できる人を探して共依存の関係におちいることがあります。

また、「機能不全家族」とは、以下のような家族のことをいいます。

  • 子どもを所有物のように扱い、過干渉と無関心の差が激しい
  • 過保護な共依存関係
  • 親が子どもを支配・コントロールしようとする
  • 条件付きの愛情を与える
  • 父親・母親として「本来の役割」を放棄している
  • 兄弟姉妹・同年代との比較が多い
  • 物理的・精神的暴力や虐待がある
  • 存在を否定される

親が問題を抱えている家庭で育った子どもは、自己肯定感や自尊心が低い人になりやすいといわれています。

育児スタイルの影響

明らかな「機能不全家族」であると、アダルトチルドレンの要因もわかりやすいですが、広義の「生きづらさ」を抱える人、ということでは、以下のような育児スタイルの影響がアダルトチルドレンを生み出すことに関連してくるといえます。

①過保護な育児

親が子どもの代わりに問題を解決し、子どもの自己表現や自己決定を制限することがあります。

そうなると、子どもは自分で考えて発言しなくなり、親の意見にすべて従ってしまいます。

②無関心な育児

親が子どもの感情やニーズを無視することがあります。

そのことによって子どもは自分の感情を抑え、他人のニーズを優先することに慣れてしまい、自分を押し殺してしまいます。

③支配的な育児

親が子どもの行動や選択を厳しく制限します。

親が支配的であると、子どもは自己表現や自己決定が難しくなり、他人の期待に応えようとする傾向が生じがちです。

④共依存的な育児

親が子どもに過度に依存し、子どもも親に依存する関係がアダルトチルドレンを生み出すことがあります。

現代で言うところの「ヤングケアラー」がこれに当たることもあります。

親が持つトラウマの影響

「機能不全家族」の中で育てられた親は、自分自身もまたアダルトチルドレンであることがあります。

参照:厚生白書(平成9年版)P22 児童虐待の現状

親自身が気づかないうちに過保護になっていたり、過干渉になっていたり、子どもに虐待を起こしてしまうこともあります。

親が自分の家庭しか知らないから、自分が受けてきた虐待や親の育て方が「普通」だと思ってしまうのでしょう。

親自身がきちんと診察してもらったり、カウンセリングを受けることが大事です。

そうすることで、自分の育児によって子どももアダルトチルドレンになってしまうことを防ぐこともできます。

まとめ

いかがでしたか?

「機能不全家族」の中で育ってきた人は、意外と多いのではないでしょうか。

中には、育児の難しさや、自己肯定感がえぐられるような感覚を持った方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、自分が「機能不全家族」の中で育ったとしても回復の道はあります。

後編では主にアダルトチルドレンの対応策、向き合い方についてお話しします。

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この記事を書いた人

水谷愛のアバター 水谷愛

臨床心理士・公認心理師・精神保健福祉士
病院および保健センターでの精神障碍者デイケア 5年、スクールカウンセラー10年、発達障害者就労支援センター4年、障がい者就労移行支援事業所3年半、放課後等デイサービスでの療育経験1年半、現在は就労継続支援B型作業所の心理士として勤務。
副業として、クラウドワークスでのブログ執筆および監修、商業出版1冊(eye(あい)名義)、kindle出版15冊(eye(あい)名義)を出版。

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