仕事や育児で休む暇がなく「逃げたい」「もう限界」と感じていませんか?
男だから…とムリを続けると、こころがすり減りうつ状態に陥ることがあります。
この記事では、仕事と育児の板挟みで苦しむ男性に向けて、心身にあらわれるうつのサインや辛さを和らげる対処法、相談先をご紹介します。
自分のこころを守るために、今できることを見つけましょう。
仕事も育児も辛い男性が増えている
仕事と育児の両立に悩む男性が増えています。
これまで仕事に専念することが男性の役割とされてきましたが、現代では育児への参加も求められるようになりました。
ただ、職場の理解や育児のための制度はまだ十分とはいえません。
その結果、パパとしての役割と稼ぎ手としての責任の間で板挟みになり、心身に疲れを抱える男性が増えているのです。
実際に仕事と育児で疲れた男性の本音については、こちらの記事でご紹介しています。あわせてご覧ください。
育児中の男性はうつのリスクが高まりやすい
産後のメンタル不調はママ特有のものと思われがちですが、産後1年以内にメンタル不調が起こる割合は男女でほぼ同じとされています。[1]
パパが心身の不調に悩むのは決して珍しいことではありません。
関連記事:父親も産後のメンタルに悩みやすい|セルフチェックで早めに対処しよう
とくに、赤ちゃんが生まれてから3か月以内にパパが心身の不調を感じることを「パタニティーブルー」といいます。
気持ちが沈む、やる気が出ないなどの症状が見られる場合、こころが限界を迎えているサインかもしれません。
パタニティブルーについて詳しく知りたいときは、こちらの記事を合わせてご覧ください。
仕事も育児も辛い男性が注意すべきうつのサイン
以下のような症状がみられるときは、ただの疲れではなくうつのサインである可能性が考えられます。[2]
こころにあらわれるサイン
こころにあらわれるうつのサインとして、以下が挙げられます。
- 涙もろくなる
- 飲酒量が増える
- 自分を責めてばかりいる
- 落ち着かない/ソワソワする
- 反応が遅くなる/ぼーっとする
- 表情が暗くなる/笑えなくなる
「最近いつもと違う」「自分らしくない」と感じるときは、こころが疲れているサインに気づくことが大切です。
身体にあらわれるサイン
身体には以下のような変化があらわれます。
- めまいがする
- 性欲がなくなる
- 眠れない/寝すぎてしまう
- 食欲がない/過食してしまう
- 常に体がだるい/疲れやすい
- 便秘や下痢などの消化器症状がある
- 頭痛や肩こりなど身体の痛みを感じる
このような症状が続いているときは、疲れているだけと思わずに身体のSOSに耳を傾けましょう。
パパの育児うつについて知りたいときは、こちらの記事を合わせてご覧ください。
仕事も育児も辛いときにできる対処法
仕事も育児も辛いときは、以下の対処法を試しましょう。
自分だけの時間を作る
ゆっくり休んでと言われても現実には難しい…と感じている方も多いのではないでしょうか。
仕事と育児を抱えていると、自分の時間は後回しになりがちです。
そのようなときは「5分だけ目を閉じる」「少し遠回りをして帰る」など、短い時間でもひとりの時間を確保することがこころの回復につながります。
ムリなくできる小さな逃げ道を日常の中に持ち、意識的にこころと身体を休ませましょう。
辛い気持ちを吐き出す
辛い気持ちをなかなか人に話せないときは、ノートやスマートフォンに今の気持ちを書き出してください。
グルグルと考えていたことを外に出すだけで、頭の中の容量が空きスッキリした感覚を得られることがあります。
書き出すことで悩みと少し距離を取れるため、気持ちを見つめ直し整理がつきやすくなるのです。
辛い気持ちをため込まず外に出すことは、自分をいたわる大切な行動です。
気軽に相談できる場所を利用する
辛さを抱えていても、忙しさや病院への抵抗感から受診をためらう方は少なくありません。
ただ、そのままひとりで辛さを抱え込むと、うつのような病気に発展する可能性があります。
famitasuでは、パパとしての悩みや育児の辛さを気軽に話せるオンライン相談をご用意しています。誰かに話を聞いてほしいときは、お気軽にご相談ください。
こちらの記事では、パパが子育てで疲れたときの相談先をご紹介しています。あわせてご覧ください。
男性だからとムリをしないで相談しよう
社会人としての責任感とパパとしての役割に板挟みになり、限界を迎える男性は少なくありません。
産後のメンタル不調は女性だけでなく男性にも起こりうるため「男だからしっかりしなきゃ」と我慢する必要はないのです。
辛さを相談することは、自分と家族を大切にする行動でもあります。
ムリを続けてこころが壊れる前に、自分を守る行動を始めましょう。
famitasuでは、育児に悩む父親をサポートするオンライン相談をご用意しています。
どんな小さなことでも、まずはお気軽にご相談ください。
参考資料
[1]日本の父親における精神的な不調の頻度とそのリスク要因
https://www.ncchd.go.jp/scholar/assets/7a9c3db5c293e8016ca72df23efe9877.pdf
[2]こころの情報サイト