子育てをされている方の中には子育てってこんなに大変なの、と苦しい思いをされてる方も多いのではないでしょうか。
どうして初めての子育てが大変なのか、どうすれば子育てを楽しめるようになるのか、その原因と対処法についてゼロ歳児の発達についても合わせて解説していきます。
初めての子育てが大変な理由
今回は、初めての子育てを大変だと感じる、4つの理由について解説します。
赤ちゃんや小さい子どもと触れ合った経験が少ない
少子化でご自身のきょうだいが少なく、親戚やご近所の赤ちゃんを見たことはあってもお世話したことがない、という方は多いでしょう。
大きな理由のひとつは、赤ちゃんと触れ合った経験が少ないことです。また、ママとしての経験がないので、初めての育児を大変だと感じるのは、無理もありません。
育児書に書いてある通りにはならない
育児書を読んで知識を得ても、母親学級で沐浴などのやり方を教わっても、初めての育児は不安だらけだと思います。
赤ちゃん、とひとくちに言っても、お腹の中にいた様子も、産まれ方もそれぞれです。泣き方にも個性があり、ひとりひとり違うので、育児書があまり参考にならないこともあるでしょう。寝かしつけがうまくいかないなど、なかなかこちらの思うようにはならず、ますます大変さを感じてしまいますよね。
寝不足になる
ママになる前はぐっすり眠れたのに、授乳やオムツ替えで夜中に何度も起きたり、寝ぐずりで赤ちゃんがなかなか寝なかったりすると、常に寝不足の状態です。それはとても辛いことですよね。
眠くて横になりたいのに、家事をやらねばならない、子どもの世話もしなくてはならない、ほかにもやりたいことがあるのにできないとなると、イライラはたまる一方です。
パパの協力を得たくても、思ったようにいかない
そこで、パパに助けを求めても、して欲しいことやタイミングがずれてしまうと、もっとストレスになりストレスがたまりすぎて泣きたいほど苦しいかもしれません。
子育てを楽しみたいのに、ちっとも楽しめない、ストレス解消法を教えて、助けて、という声が聞こえてきそうです。
育児ストレスを減らす方法はいろいろあります。その方法をお伝えする前に、まずゼロ歳児の発達についてお話します。
ゼロ歳児の発達を知ろう
ゼロ歳児の発達のしかたがわかれば、見通しが立ちます。いつまでも今の状態が続くのではなく、だんだん成長していくと思えれば、少しは気持ちが軽くなるでしょう。
ここでは、産まれてから1歳になるまでの発達について解説します。
発達について知る前に|子どもは個人差がとても大きい
産まれた時期にもよりますが、子どもとは、個人差がとても大きいものです。ひとりひとり、成長のしかたは違います。同じ月に産まれた子ができたから、うちの子もできるというわけではないのです。周りの子と比べるのではなく、その子の中でどんなふうに成長しているかをよく見てみましょう。
3~4か月のころ
産まれて間もない時期は、泣くこととオムツの交換、授乳がメインでしたが、3~4か月たつとだいぶ変わってきます。
首がすわるようになるので、抱っこがずいぶん楽に感じると思います。あやすと笑ったり、呼ぶと顔を向けたりと、コミュニケーションが取れるようになるでしょう。
6か月のころ
寝返りやお座りができるようになり、赤ちゃんの世界がぐんと広がります。いろいろなものが視界に入るので、からだのそばにあるおもちゃに手を伸ばしたり、つかんで遊ぶようになったりするでしょう。
半年前には寝て泣くことが多い存在だったことを忘れてしまうほどの成長ぶりですが、赤ちゃんは何でも口に入れたがるので、触ってほしくないものやライター、爪切りなど危険なものは手の届かない場所へ移動する必要があります。
10か月のころ
はいはいや、つかまり立ちができるようになります。指で小さなものをつかめるようにもなるので、誤飲にはよく目を配って気をつけましょう。赤ちゃんの行動範囲が広がるので、目を離せなくなりますが、どんなことをして遊んでいるのか、赤ちゃんの様子を見るのは楽しくなるでしょう。
生後半年頃から始めた離乳食も、そろそろ3回食になります。
アレルギー反応が出るかもしれないので、用心しながら進めましょう。
1歳のころ
つたい歩きや、バイバイなどの身振りができるようになり、歩き始める子もいます。1年前には考えられないほどの成長です。おもちゃで遊んだり、一緒に遊べるようになったりするので、子育ての楽しさを実感できるでしょう。
育児ストレスの原因と対処法
初めての子育てが大変な理由に書いた育児ストレスの原因と対処法について、子どものこととママのことにわけてお話します。
子どものこと
ゼロ歳児の育児ストレスの多くは、寝つきがよくなかったり寝ぐずりしたりなどの睡眠のことと、遊び食べやなかなか食べないなど、食事のことではないでしょうか。
まずは、子どもの生活リズムに合わせて暮らしているか、振り返ってみましょう。
大人の生活リズムで暮らしていては、子どもへの負担が大きく、子どもにも大人にもストレスです。
子どもに必要な活動時間と睡眠時間が取れるよう心がけましょう。
よほどのことがない限り、夜に子どもを連れて出かけるのは控えた方が子どものためであり大人のためにもなります。
睡眠
寝つきがあまりよくなかったり寝ぐずりしたりするのが多い場合は、日中に散歩に出かけたり、子どもと一緒に寝たりしてはいかがでしょうか。
散歩に行くと外の刺激で疲れるので、お昼寝しやすくなります。ママも一緒に眠れれば、少しでも寝不足の解消になりますよね。
子どもと一緒に寝ると、買い物や食事の用意の時間が取れないと気になってしまうなら、デリバリーを利用する方法もあります。小さい子どもがいると割引になるお店もあるので、上手に活用してみましょう。
食事
なかなか食べなかったり食べ物で遊んでしまったりするのは、よくあることです。食べ終えるまで待つよりも、食事の時間を決めましょう。その間はレストランのように曲を流すなどして雰囲気を変えると、今は食べる時間というのをお子さんも感じるかもしれません。
また見た目を変えて違う食器を使ったり、お弁当箱に詰めたりすることや、食べる場所を変えて庭にシートを敷く、公園で食べるなどの工夫もできます。
ドライブをしながらお弁当箱を広げたら、全部食べたという子もいます。
食べ物で遊び始めたらお腹いっぱいの合図かもしれないので、片づけてもいいでしょう。
ママのこと
ママになると自分のことが後回しになりがちで、なかなかストレスの解消ができない方は多いと思います。
そこで、ストレス解消法をいくつかお伝えします。
ひとりになれる時間を作ろう
ショッピングや旅行、映画やコンサート、美容室へ行くことや友だちとのたわいないおしゃべりなど、ママになる前は気兼ねなくしていたことがなかなかできなくなり、ストレスを感じている方は多いと思います。
小さな子ども、ましてや赤ちゃんがいると、周りに気を遣って、カフェでほっとひと息つくのも難しいかもしれません。
そういうときこそ、パパやおじいちゃんおばあちゃんの出番です。お子さんを預けて、息抜きをされてはいかがでしょうか。身内に預けるのが難しければ、子育て支援の利用も可能です。
周りの人に助けて欲しいときは、何をどうして欲しいのか、具体的に伝えるのが大事です。遠慮して何となく伝えただけでは、思っていたのと違うという行き違いが起こりやすく、それがまたストレスになる可能性があります。
特に身内に頼むときは、その後も付き合いは続くので、わかりやすく伝えましょう。
お子さんのアレルギーや、して欲しくないことも合わせて伝えられるといいですね。
子どもと一緒にリフレッシュしよう
子どもと一緒に気分転換したいときは、公園のほかに、小さいお子さん連れOKのお店や、親子で利用できる子育てひろばなどへ出かけてみてはいかがでしょうか。年齢の近いお子さんがいれば、ママやパパと子育ての情報交換ができたり、心強いお話が聞けたり、ほかのお子さんの成長が、ご自分の子育ての励みになることでしょう。
子育てを楽しもう
ここまでゼロ歳児の発達や育児のストレスへの対処法について紹介しました。いろいろ試して、自分に合うやり方を見つけて、少しでもストレスを解消できると良いですね。
今だけのお子さんとの時間を、たくさん楽しんでくださいね。