ひとりで悩んでいる子どもに、どのような声をかけてよいのか迷った経験はありませんか。
理由を聞こうとするほど、距離ができてしまうと感じることもあるかもしれません。
pilinaとは、ハワイ語で「つながり・絆」という意味を持つ言葉です。
この記事では、親子で気持ちを共有できる「pilinaカード」の使い方や、親子関係に与える変化などについて紹介します。
pilinaカードとは
pilinaカードは、色やメッセージをとおして、子ども自身の気持ちを見える化するツールです。
子どもは感情を言葉で説明することが、まだ得意ではありません。
とくに不安や悲しさなどは、次のような態度としてあらわれることがあります。
- 黙り込む
- 泣いてしまう
- 不機嫌になる
この背景には、助けてほしい気持ちが隠れていることも少なくありません。
pilinaカードを使うことで、子どもが気持ちやSOSを伝えやすくなり、自分が大切にされていると感じやすくなるのです。
pilinaカードが生まれたきっかけ
pilinaカードは、開発者である古賀あさ美さんの娘さんの不登校をきっかけに生まれました。
古賀さんは、どうして学校に行きたくないの?と理由を尋ねるほど、娘さんの表情が曇っていくことに悩んでいました。
ある日、今日はどんな色?と問いかけると「今日は青」という答えが返ってきたそうです。
色で対話を重ねるうちに、曇りがちだった娘さんの表情がやわらいでいったといいます。
分かってもらえたと感じるだけで、こころが少し軽くなる。
この実感が、pilinaカードの原点となっています。
pilinaカードの使い方
pilinaカードの使い方を見てみましょう。
感情カードとして使う
pilinaカードには、次のような言葉が書かれています。
- 悲しい
- 嬉しい
- 話したい
- 助けてほしい
- ワクワクする
話すのが難しい日でも、カードを選ぶだけで気持ちを伝えられるのです。
色カードで気分を表す
気持ちを話したくない日や文字がまだ読めない子どもは、色で気持ちを見える化することができます。
- 赤:イライラ・くやしい
- 黄: 楽しい・ 嬉しい・ わくわく
- 青 :寂しい・ 悲しい・考えたい
- 緑: 穏やか・落ち着く・ 安心している
- 黒: 何もしたくない・ 無気力
- 白: 自由に書き込めるフリーカード
言葉を探さなくても、今日はこの色と気持ちを表現できるのが特徴です。
親子のコミュニケーションタイムを作る
寝る前などのリラックスした時間に、今日はどれを選んだ?と話してみましょう。
こうしたやり取りを重ねることで、子どもは自分の気持ちと向き合う習慣を身につけやすくなります。
pilinaカードは気持ちを聞き出すためではなく、親子のつながりを作るやさしいきっかけとなるツールです。
pilinaカードで得られる変化
pilinaカードで得られる変化として、次のような声が挙げられています。
- 家族の会話が増えて楽しくなった
- 子どもが自分の気持ちを話すようになった
pilinaカードは、不登校を治すための道具ではありません。
親子が安心して話せる関係が生まれることで、子どもが自分のペースで前に進もうとする姿を見守りやすくなります。
pilinaカードについてもっと知りたいときは、こちらをご覧ください。
大人版pilinaカード
大人版pilinaカードは、ママ自身のこころにも目を向けられるツールです。
ママは子どもを優先するあまり、何がつらいのかわからないけど苦しいと感じることが珍しくありません。
そのような状態になる前に、ママ自身の気持ちに気づく時間を作りましょう。
感情を書き込めない日は、カードを選ぶだけでもかまいません。
続けるうちに、感情の揺れやこころの癖、本当に大切にしたかったことに気づく人もいます。
まずはママ自身のこころを置き去りにしないための方法のひとつとして、大人版pilinaカードを活用してみてください。
よくある疑問
pilinaカードに関するよくある疑問に回答します。
ネガティブな感情ばかり出ても大丈夫?
感情によい・悪いはないため、どのような感情が出ても問題ありません。
ありのままを表現し、今のこころを知ることが大切です。
子どもでも使えるの?向いてる人は?
文字の読めないお子さんでもお使いいただけます。
親子や夫婦、パートナー、友人同士のコミュニケーションにもご利用ください。
続けるコツはある?
無理なく、できる形で続けることが大切です。
寝る前に一言だけ書く、書けない日はカードを選ぶだけなど、続けやすい形を見つけましょう。
子どもの小さなサインに気づくためのpilinaカード
pilinaカードは、言葉よりも先に子どもの小さなサインに気づくためのカードです。
親子のやさしい時間を作るためのひとつの選択肢として、無理のない形で取り入れてみてください。
不登校についてひとりで抱えるのがつらいときは、famitasuのオンラインカウンセリングでもご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。











