育児の中でイライラしたり感情的に怒りすぎたりして、自分も毒親かもしれないと不安になる人は少なくありません。
毒親とは、子どもに対してネガティブな関わりを繰り返し、子どもの人生やこころの自由を支配する親を指します。[1]
暴力や虐待だけでなく、過干渉や支配、無関心などによっても子どものこころに大きな影響を残す可能性があるのです。
この記事では、毒親の4つのタイプや子どもに与える影響、自分が毒親なのではと不安になったときに知ってほしい考え方を解説します。
毒親の判断基準|4つのタイプと特徴
毒親に医学的な診断基準はありません。
ただ、親の言動によって子どもが傷ついている状態かどうかが、ひとつの目安になります。
具体例として挙げられるのは、以下の4つのタイプです。[2]
過干渉・統制タイプ
過干渉・統制タイプの親は、子どもの行動を細かくコントロールしようとする傾向があります。
たとえば以下のような言葉で、進路や友人関係、日常的な選択にまで細かく指示を出すでしょう。
- 親の言うことを聞けば間違いない
- あなたのためを思って言っている
この関係が続くと子どもは自由や自己決定に不安を感じ、依存や自己否定の感情を抱きやすくなるのです。
無関親タイプ
無関心タイプの親は子どもへの関心が薄く、育児にほとんど関わらない傾向があります。
以下のように、日常の中で距離を感じさせる言動があるでしょう。
- 話しかけてもそっけない
- 学校行事に関心を示さない
このような経験が積み重なると、他人を信頼する力や自己肯定感が育ちにくく、人間関係での不安や孤立感を抱きやすくなるのです。
ケダモノタイプ
ケダモノタイプの親は怒鳴る、暴力をふるう、人格を否定するなど、感情に任せた支配を行う傾向があります。
日常生活では、以下のような場面が挙げられるでしょう。
- しつけとして暴力をふるう
- 子どもの失敗を過剰に怒る
恐怖でコントロールされた環境で育つと、子どもは常に相手の機嫌をうかがい、自分の感情を押し殺すことを覚えます。
その結果、成長後も人との距離感がつかめず、自分を責める傾向が残りやすいのです。
心身の不調があるタイプ
病気を抱えること自体が毒親につながるわけではありません。
ただ、治療やサポートが十分に受けられないまま子育てを続けると、子どもに影響が及ぶ可能性があります。
たとえば、病気により感情の波が激しくなったり生活リズムが乱れたりする中で、子どもが親を支えようと世話役になるケースがあるでしょう。
そのような環境が続くと、子どもは安心したり人に頼ったりする経験を持ちづらくなるのです。
毒親が子どもに与える影響
毒親のもとで育った人は、成長してからも生きづらさや人間関係の難しさを感じやすいといわれています。[1]
例として、以下のような場面が挙げられるでしょう。
- 人にこころを許すのが怖い
- 相手に合わせすぎて疲れる
- 職場で上司との関係がうまくいかない
幼いころから親の顔色をうかがいながら過ごすことで、人にどう思われるかを常に気にしたり、本音を出すことに抵抗を感じたりするようになるのです。
また、親から十分に受け止めてもらえなかった経験は、自分には価値がないという思い込みや頑張らなければ愛されないという不安につながることもあります。
こうした背景から、大人になっても自分を責めやすく人との距離感を保つことが難しくなる傾向がみられるのです。
毒親かもと感じても自分を責めないで
育児中にイライラしたり思わず怒ったりして落ち込むことは、誰にでもあることです。
自分も毒親かもしれないと不安になるのは、子どもとの関係を大切にしたいからこそ生まれる不安です。
そう感じられる時点で、すでにあなたは子どもとよりよい関係を築こうとする姿勢を持っています。
完璧な親でなくても、子どもと向き合う姿勢があれば関係は少しずつ変わっていくでしょう。
不安や戸惑いが強いときは、専門家に相談するのもひとつの方法です。
親との関係や自分の感情を整理していくことで、親子のやり取りにも余裕が生まれやすくなります。
毒親の基準より大切なのはひとりで抱え込まないこと
毒親は、以下の4タイプに分けられます。
- 過干渉・統制タイプ
- 無関心タイプ
- ケダモノタイプ
- 心身の不調があるタイプ
いずれも親の言動によって、子どもが傷ついた状態が続くことが特徴です。
毒親の影響は大人になってからもあらわれやすく、人間関係や仕事、社会生活で生きづらさを抱えることがあります。
一方で、育児中に自分も毒親かもしれないと感じるのは、子どもとの関係を大切にしたいという気持ちのあらわれです。
完璧な親を目指すよりも気づいたときに立ち止まり、向き合おうとする姿勢が大切です。
不安が続くときや気持ちの整理が難しいときは、専門家に相談しましょう。
famitasuのオンラインカウンセリングでは、カウンセラーがあなたの思いを丁寧に受け止めながらこころの整理をサポートします。
参考資料
[1]毒親とその言動に対する子の捉え方および態度に関する検討
https://www2.u-gakugei.ac.jp/~scsc/bulletin/vol21/21_03.pdf
[2]斎藤学
毒親と子どもたち
https://www.hitachi-zaidan.org/mirai/02/paper/pdf/saito_treatise.pdf











